前山田健一 能年主演「海月姫」で映画音楽初挑戦「名脇役」に腐心
2014年10月03日 08:00
芸能
撮影現場に足を運んだ前山田は「何回『すげえ』と言ったことでしょうか…」と回顧。“尼~ず”が集う男子禁制のアパート「天水館」が「屋内の巨大スタジオにまんま建造されていて、映画というエンターテインメントの底知れなさを感じました。天水館の空気を肌で感じ、香りを吸い込み、より一層映画の世界観と自分のチャンネルをシンクロさせることができたと思っています」と自信。オタク女子たちが危機に挑む姿を、時にコミカルに、時にドラマティックに演出する楽曲が完成した。
井手陽子プロデューサーは「CM、アニメ、ゲームとさまざまなジャンルに楽曲を提供する前山田さん音楽は、どの曲もキャッチーで耳に残ります。前山田さんの生み出す音楽が映画『海月姫』に加われば、個性豊かなキャラクターたちの物語に、さらなる個性を加えてくれると思いました」と起用理由を説明。
出来上がった音楽に「『海月姫』愛にあふれる劇伴は、本当におもしろく、印象的な楽曲ばかり。前山田さんにご参加いただき『海月姫』はさらにパワーアップしました」と絶賛している。
【前山田健一と一問一答】
――「海月姫」の原作マンガを読まれたことはありますか?
「今回のお話を頂き、既発のコミックスはすべて読ませていただきました」
――読んだ感想をお聞かせください。
「自分もオタ成分が強い方なので、尼~ずは他人事とは思えなかったです。ひたすら楽しく、細かいネタまで笑えるものが多くてトリコになりました。ほのかな恋心や、ふとした哀しみなどにも感情移入しました」
――映画の脚本を読まれた感想をお聞かせください。
「コミックスのドタバタ感を残しつつ、とてもテンポよくストーリーが進んでいく様にプロを感じました」
――曲作りでイメージされたことや特に意識したこと、あるいは「海月姫」に対して“キーワード”などがありましたら教えてください。
「“海の中”と“ほのかな恋心”が2軸としてありました。ストーリーが軽妙なので低音をなるべく控え、海の中の浮遊感を表現しました。さらに、ラブストーリーも本当にかわいらしいものなので、それにフィットしたキュートな音作りにしています」
――「海月姫」は主人公・月海がクラゲオタクなど、登場人物が何かのオタクなのですが、前山田さんが今ハマッているものや○○オタクだというものはありますか?
「自分は地下鉄のラインカラーオタなので、若干ばんば役(池脇千鶴)と趣味がカブる部分があります。天水館にあった丸ノ内線の路線図に興奮したのは、きっと僕だけだと思います」
――「海月姫」の登場人物で一番共通点が多いキャラクター、もしくは一番感情移入できるキャラクターは誰ですか?
「鉄道好きという部分もあって、ばんばさんです。一見陽気でしっかりものだけど、アウェーではしおれるあたりも共感します」