上田正樹“盟友”藤井裕さん追悼「唯一無二のベーシスト」

　シンガー・ソングライターの上田正樹（６５）が１６日、自身の公式サイトを更新。Ｒ＆Ｂバンド「上田正樹とサウス・トゥ・サウス」のベーシストで、この日、食道がんのため東京都内の病院で亡くなった“盟友”藤井裕さん（享年６２）を追悼した。 　「上田正樹とサウス・トゥ・サウス」は１９７３年結成。「この熱い魂を伝えたいんや」で注目を浴びた。

　７６年に解散したが、今年６月に再始動公演を予定。藤井さんの病気のため、９月に延期になった。上田は「サウスの再始動の陰の立役者で、サウス・トゥ・サウスの文字通り屋台骨を支える唯一無二のベーシストです」と故人の功績を称えた。

　仕切り直しとなった９月１５日の三重公演。藤井さんが強く希望し、都内の病院から会場に駆け付け、アンコールにサプライズ登場。３曲演奏したのがラストステージになった。

　上田は「僕らメンバーにとても濃密な時間を与えてくれたことを感謝します。困難な状況に面しながら彼は最後まであきらめず、ポジティブにいました。そんな中だからこそ周囲の私たちがあらためて気付き、感じることができたことが多くありました」と振り返った。

　「彼が”やるな”と言ってくれる音楽を続けていくことが僕らミュージシャン仲間の使命だと感じています」と誓い「裕ちゃん、お疲れさまでした！少しゆっくりしてください！そして、裕ちゃん、これまでありがとう！」と感謝の言葉をつづった。