健さん闘志燃やした言葉と写真「俳優に向かない 目が駄目だ」と水を運ぶ少年
2014年11月18日 18:54
芸能
以来、生涯で205本の映画に出演したが、何度も俳優をやめようと考えた。晩年も「俳優の仕事とは何なのか」と迷いがあった。だが震災を機に「持ち時間がない」と思い直し、6年ぶりに映画「あなたへ」で主演した。「いつまでも生きているわけじゃない。やらないと火花は出ない」
新聞を切り抜いて台本に貼ったのは、震災のがれきの中、唇をかみしめて水を運ぶ少年の写真。毎朝音楽を聴きながら見つめる。「宝物です。ぎゅっと気合が入る。被災地をずっと思っています」
ファンへのメッセージを求められると、照れながら話した。「みんなしんどいところで我慢してやっている。人は負けることがある。それでも負けないぞと思ってやっていれば、いい人に出会える。その出会いを信じて頑張るしかないんじゃないでしょうか」