ピース又吉効果「文学界」史上最高4万部!連日の増刷決定
2015年01月09日 14:23
芸能
8日の増刷は1933年(昭8)の創刊以来初だった。
「火花」は230枚の中編小説。若手芸人の「僕」を語り手に、才気あふれる先輩芸人と過ごした濃密な青春を描き、お笑いの世界の魅力と怖さが存分に表現されている。
▼又吉直樹 今回、「火花」という小説を文学界に書かせていただきました。今まで書いた文章の中で、最も長いものになりました。僕は、人間を深く掘り下げた小説に何度も救われてきました。「火花」は自分なりに人間を見つめて書いた作品です。小説好きの方はもちろん、普段読まない方にも漫才だと思って読んでいただけると、うれしいです。すみません、ボケるの忘れてました。劇場にも毎月立っていますので、ぜひ遊びに来てください。
▼「文学界」武藤旬編集長 鋭い観察眼と独自の文体を持っている。知名度のあるタレントだからではなく大型新人作家として大きく扱いたいと思った。ふだん文芸誌を手に取らない10代、20代にもよく売れている。それだけ普遍的なテーマ性と、ポピュラリティーを兼ね備えた小説だからではないか。