川北紘一特撮監督と最後の別れ、宝田明悲痛「特撮映画の宝失った」
2015年02月07日 15:00
芸能
![川北紘一特撮監督と最後の別れ、宝田明悲痛「特撮映画の宝失った」](/entertainment/news/2015/02/07/jpeg/G20150207009767590_view.jpg)
義理の息子の石原孝幸さんによれば、川北監督は5、6年前から肝臓を患っていたそうで、「いろいろな治療をしましたが、良くなることはありませんでした」と説明。昨年11月に会ったという俳優の佐野史郎(59)は、「ちょっとおやせになっていた印象はあったけれど、それから1カ月もたっていないから本当に間違いなんじゃないかと思った」と悲痛な表情を浮かべた。
会場では、川北監督が編集の勉強のために、師事していた故円谷英二監督が使わなかったフィルムをつないだ「モスラ対ゴジラ」(1964)などの映像が初披露され、特撮好きで知られる佐野も「やっぱり泣いちゃいました」と顔をゆがめた。それでも、来年公開予定で日本版の「ゴジラ」が復活することが決まっており、「いろんなアイデアをお出しになりたかったでしょうが、川北監督の技術、愛は確実に次世代に伝わっている。安心してお休みください」としのんだ。
1954年の第1作をはじめ、ゴジラ映画6本に出演している宝田明(80)は、「私の7年後に東宝に入ってきて、俳優を大事にしてくれる傑出した特撮監督だった。一緒に仕事をしたことはないが、いつも私が出た作品を見直して勉強し、自分のクリエイティブに反映していると言っていた」と思い出を披露。そして「日本の特撮界にとっての宝物を失った。残念です」と無念そうな表情を浮かべていた。
なお、お別れの会は2部構成で、約580人が参列した。