【アカデミー賞】堤大介監督「ダム・キーパー」短編アニメ賞逃す
2015年02月23日 12:07
芸能
「トイ・ストーリー3」「モンスターズ・ユニバーシティ」のアートディレクターを務めた2人が初メガホンを執った18分の作品。街を大気汚染から守るダム・キーパーを仕事を行う豚の少年を描く。2014年のベルリン国際映画祭で公式上映され、世界の映画祭を総なめにした。
堤監督はニューヨークの美術大学スクールオブビジュアルアーツで油絵を学んだ後、1998年にルーカスラーニング入社。2000年、ブルースカイスタジオに移り「アイスエイジ」などのコンセプトデザインを手掛ける。07年にピクサーアニメーションスタジオに招聘され「トイ・ストーリー3」「モンスターズ・ユニバーシティ」のアートディレクターとして活躍した。14年に独立した。絵本「あ、きこえたよ」(PHP研究所)のイラストも担当した。
<あらすじ>世界が大気汚染に覆われた時代。汚れた大気と暗雲の影響を受けず、生きながらえる小さな街があった。街は大きなダムにより、その呪われた大気から守られていた。主人公は豚の少年。家族も友達もいない。家族代々受け継がれるダム・キーパーの仕事は、今は少年1人が行っていた。その仕事は8時間に1度、歯車のネジを巻いて風車を動かし、汚染された空気をダムの外側に追い出すことだった。ある日、彼の学校にキツネの転校生がやってくる。天真爛漫なキツネとの出会いは、少年のその後の人生を大きく変えるきっかけとなる。