【TVプレビュー】「黒い画集―草―」先の読めない清張サスペンス
2015年03月25日 11:00
芸能
![【TVプレビュー】「黒い画集―草―」先の読めない清張サスペンス](/entertainment/news/2015/03/25/jpeg/G20150325010045070_view.jpg)
この朝島総合病院で、次々に怪事件が発生。親密な関係がささやかれる院長・朝島憲一郎(羽場裕一)と看護師長・雨宮順子(遠山景織子)が行方不明に。順子へのストーカーが噂される薬剤管理室長・堀村康晴(大門裕明)は遺体となって発見された。自殺の線で捜査は進むが、城西署の刑事・桐嶋英司(陣内)だけは他殺を疑う…。
緊急搬送と薬剤管理室長殺害のシーンが交互に映し出される冒頭は緊迫感満点で、つかみはOK。理事長(横山めぐみ)事務長(笹野高史)から看護師、入院患者と登場人物が謎めいており、終盤まで全く先の読めない展開にグイグイ引き込まれる。特に、患者に似つかわしくない鋭い眼差しで病院の動きを追う村上の“目の演技”が印象的。陣内はアクの強い刑事を好演している。
脚本はテレビ朝日「相棒」「警視庁捜査一課9係」や数々の2時間サスペンスなどを手掛ける深沢正樹氏(50)。監督は倉貫健二郎氏(48)。1997年、テレビ朝日「最高の食卓」で演出デビュー。2009年には「降りてゆく生き方」で映画監督デビューした。