大腸がんの治療のため演奏活動を休止していた世界的ピアニストの中村紘子さん(70)が7日、公式サイトで演奏活動の再開を発表した。
トップページの「ご挨拶」で、中村さんは「寒い冬が終わり、ようやく春の到来です」と書き出し、自身が音楽監督を務めた「浜松国際ピアノアカデミー」への協力に感謝の言葉を述べ「そして4月は、19日に滋賀県の『びわ湖ホール』で、グリーグの「ピアノ協奏曲」を演奏します。篠崎靖男さん指揮する日本センチュリー交響楽団との協演です」と演奏活動を再開することを明かし、「皆様にお会いできるのをとても楽しみにしています」と結んだ。
中村さんは、昨年2月、腸閉塞(へいそく)の手術をした際にがん細胞が見つかった。治療しながら演奏活動をしてきたが、今年1月下旬、あらためて初期の大腸がんと診断された、演奏活動を休止していた。