設楽統 セリフ覚え苦手「とにかく嫌」もコントで鍛えた演技力
2015年04月13日 09:00
芸能
お笑い番組はもちろん、同局の情報番組「ノンストップ!」(月~金曜前9・50)の司会を務め、2012~13年とタレント番組出演本数ランキング(ニホンモニター調べ)1位に輝いた設楽。TBS「流星の絆」(2008年10月期)「MR.BRAIN」(09年5~7月)「最高の人生の終り方~エンディングプランナー~」(12年1月期)テレビ朝日「ハガネの女」(10年5~7月)「ハガネの女 season2」(11年4月期)などの連続ドラマに出演。役者としても活躍している。
「流星の絆」「MR.BRAIN」は刑事役だったが、今回は本人役で容疑者。異色の設定について「普段こんなこと言わないなとか、これは台本上のオレだなとか思ったり。自然体の部分ももちろんありますが、 本当のオレだったらこんな感じかもという部分も」と語った。
恐妻家で知られる「雨上がり決死隊」宮迫博之(45)が劇中は愛妻家の設定。高瀬プロデューサーは「本人役というのは実はすごく難しい役どころだと思います。あくまでもドラマの中で決められたキャラクターで、本人ではないですから。素でアドリブをやるわけでもない。本人と本人役がごっちゃになると演じられないから、ある意味、すごく高度なことをお願いしています。皆さん、本当に演技力のある役者さんであり、芸人さんなんだと感じました」と本人役の難しさを説明する。
「バナナマン」は近年、毎年夏に東京・俳優座劇場で単独ライブを開催。ブレーク後もコントを大切にしている。高瀬プロデューサーは稀代のコント職人の演技力を買う。
「設楽さんは瞬発的な部分を含め、何でも演じ分けられる器用さがすごいと思います。連続ドラマなら11話、映画なら2時間かけて登場人物の感情を積み上げていけますが、コントはドラマや映画のようにストロークがないので、幕が開いた瞬間のひと言や仕草で、その人のキャラクターを表現しなければならないはず。そんな中、設楽さんは舞台に出てくる歩き方と最初のひと言で、その人の人となりが感じられる。その瞬間的な表現力はすごいといつも思っていました。今回のドラマ出演は心配どころか、力強い存在です」
「Sキャラ」「切れ者」「朝の顔」…。パブリックイメージをどこまで揺さぶってくるか。役者・設楽の一挙手一投足に目を凝らしたい。