「三匹のおっさん」 F1層に人気のワケ 年配者は時代劇感覚で
2015年05月13日 09:00
芸能
満足度を視聴者層別に見てみると、最も満足度が高い層はF1といわれる20~34歳女性の4・22。回答からは「家族みんなで楽しめる」。(30歳・女性)「家族みんなで見られる痛快でやさしいドラマ」(31歳・女性)「テンポが良くって面白い」(22歳・女性)など、夜8時台放送のドラマとあって家族と楽しめる、テンポのよい分かりやすい展開が受け入れられているようだ。
主演と同世代の60歳以上の回答はまたひと味違う。「時代劇が減少してきている今、代わりとして見ている。北大路さんは竹刀のさばきも見事」。(66歳・男性)「最後の痛快なやっつけようは水戸黄門に似ているが、年配者には溜飲が下がる思い」。(68歳・女性)「同年代の人の活力が見られるので」。(78歳・男性)など、近頃地上波ではめっきり少なくなった「時代劇」の代わりとして楽しむ視聴者が多い傾向にある。同年代の“おっさん”世代の活躍にも共感している。
テレビの視聴スタイルが変わったことで、ターゲットを絞り、様々なジャンルに挑戦してきた昨今のテレビドラマ。放送時間が20時とあって、家族で楽しめるホームドラマを目指した「三匹のおっさん2」のコンセプトは、テレビ制作の原点といえる。それが好調の要因の一つと言えるだろう。
とはいえ、同じことの繰り返しでは飽きられてしまう。これからどれだけ視聴者をつなぎとめる工夫を物語に施せるのか、“おっさん”たちの勝負はこれからだ。