寂聴さん療養後初テレビ出演「90年なんて本当に短い」
2015年05月14日 20:13
芸能
10カ月に渡り寝たきり状態が続き、ペンも握れなかった。一時は「生きているのが嫌になった」と思ったほどだったが、リハビリを経て再び執筆活動や法話などを再開した。「うつになるんです、あまり長く寝ていると」と寝たきりだった頃の心境を説明。「これを直さないと私は病気に負ける」と心から直すことを決意したという。文章を書けなかったものの、本を読むことはできたことから、「一生懸命本を読んで、小説のことを考えて、だんだんうつに打ち勝っていきました」。
15日には93歳の誕生日を迎えるが、90年超の人生を「90年なんて本当に短い」と表現。「いろんな恋愛をしたって(相手は)みんな死んでるし本当にあっという間」と振り返ったが、「一番何が残るか、それがまだわからない」という。「それは死ぬ時に書きますよね、書けなかったら口で言います、何が残ったかって」とチャーミングに笑った。