WOWOW初の時代劇「ふたがしら」 挑戦する独自路線で好調

2015年06月26日 16:11

芸能

WOWOW初の時代劇「ふたがしら」 挑戦する独自路線で好調
WOWOWドラマ「ふたがしら」の完成披露試写会に顔をそろえた(左から)菜々緒、松山ケンイチ、早乙女太一
 松山ケンイチ、早乙女太一主演の時代劇「ふたがしら」が13日からWOWOWでスタートした。「食肉偽装」など、地上波のドラマでは難しい刺激的な題材をテーマに“挑戦するドラマ”を制作してきたWOWOWだが、今回は地上波での放送が少なくなってきた時代劇を制作するとあって話題となっている。
 このドラマは二人の若い盗賊が“でっかいことをやる”ために旅に出るという痛快時代劇。NHK大河ドラマ「平清盛」の松山ケンイチがまっすぐで熱く騙されやすい男を、大衆演劇界の若きスター早乙女太一がクールで頭脳派の色男を演じ、フレッシュな顔ぶれでありながらまげ姿も板につくという、時代劇の世界観を損なわない絶妙なキャスティングとなっている。また今年公開された映画「ジョーカー・ゲーム」などで知られる入江悠が監督を務め、音楽はジャズバンドのSOIL & “PIMP” SESSIONSが担当、“盗み”が見せ場とあって暗いシーンが多いが、重くなり過ぎない映像にジャズが流れるという新感覚の時代劇に仕上った。

 データニュース社(東京)が行なっているWOWOW加入者を対象としたWOWOWウォッチャー(対象者1000人)によると、「松山ケンイチと早乙女太一コンビに期待」(57歳・女性)、「テンポが良くて楽しかった。次回も見たい」(33歳・女性)、「映画のような背景でストーリーも面白い」(56歳・女性)、「WOWOWとしては今までにない企画」(49歳・男性)」と視聴者の評判も上々。満足度は第1話から3・93(5段階評価)と高満足度の基準3・7を超え、第2話は4・13とさらに上昇している。初の時代劇でありながら視聴者には違和感なく受け入れられたようだ。

 ストーリーは毎回悪人から汚い金を奪うという明快な部分と、二人が離れた盗賊一味との駆け引きという軸もあり、続きが気になる工夫もされている。これまで時代劇に触れたことがなかった視聴者に、時代劇を楽しくみてもらうきっかけになるか、今後の展開に注目だ。
【楽天】オススメアイテム