串田和美氏 シネマ歌舞伎で初めて公演シーンをカット「独特なものができた」
2015年06月27日 20:21
芸能
舞台は中村勘九郎(33)、中村七之助(32)、尾上松也(30)が主演で、昨年6月にコクーン歌舞伎として同じBunkamura内のシアターコクーンで上演。串田氏によれば、3人が映画の試写を見た際には「皆黙っちゃって、作品はいいけれど自分の芝居は薄っぺらだって落ち込んで、悲しい顔をしていた」という。これには、勘九郎演じる和尚吉三の父・土佐衛門伝吉役の笹野が「役者って自分のことしか見ていないから。私も反省ばかりでお恥ずかしい限り」とフォローした。
故中村勘三郎さんに誘われてコクーン歌舞伎に出演するようになった笹野は「コクーン歌舞伎を経験している人は周波数が違う。初めてお会いする方とも戦友同士のような気持ちになる」とその魅力を強調。串田氏は「客観的ではない、舞台にはなかった独特のものができたと思う。勘三郎さんもこういうものは好きだろうし、今日もどこかで見ていると思う。ここに座りたかったんじゃないかな」と思いをはせていた。