芥川賞効果「火花」売れまくる 発表後2時間でアマゾン品切れ
2015年07月17日 18:53
芸能
又吉の地元、大阪でも売れ行きは好調。紀伊国屋書店梅田本店(大阪市北区)の特設コーナーには人だかりができた。女性会社員(29)は「普段はビジネス書やエッセーしか読まないが、昨日の報道を見て、やっぱり買おうと思った」。
関西中心に書店チェーンを展開するふたば書房(京都市中京区)では、この日の売り上げが16店舗で約300冊という勢い。洞本昌哉社長は「明日には在庫がなくなりそう。異常です。でも、普段読まない人が本を手に取るきっかけになるし、本屋としては本当にありがたい」と声を弾ませた。
東京都千代田区の三省堂書店神保町本店でも、店頭に高く積まれた「火花」を客が次々と手に取っていった。さいたま市の会社員守屋綾子さん(31)は「又吉さんはいろいろな世界をまだまだ持っているはず」と次作にも期待する。
文芸春秋の担当編集者、大川繁樹さんは「現代人の求める何かに感応しているのだと思う。読者一人一人の心に触れる小説だ」と話した。