柄本明「日本人ということ考える」…戦後70年「玉音放送」ドラマ

2015年07月24日 15:22

芸能

柄本明「日本人ということ考える」…戦後70年「玉音放送」ドラマ
NHKザ・プレミアム「戦後70年ドキュメンタリー・ドラマ 玉音放送を作った男たち」の会見に出席した原田美枝子(左)と柄本明
 NHKBSプレミアムで放送される戦後70年ドキュメンタリー・ドラマ「玉音放送を作った男たち」(8月1日後7・30)の試写会が24日、東京・渋谷の同局で行われ、主演の柄本明(66)、原田美枝子(56)らが出席した。
 昭和20年8月15日、日本の敗戦を昭和天皇自らが語りかけた「玉音放送」を実現に導いた情報局総裁・下村宏(柄本)と、彼を支えた人々の姿をドキュメンタリー・ドラマとして描いた。主人公の下村を演じた柄本は「ああいう玉音放送という問題に直面した人たちを見ていただいて、日本を考えるんじゃないか、日本人ということを考えるんじゃないかとは思います。いろんな形で見ていただきたい」とコメント。主人公の妻を演じた原田は「映画の終戦を迎えるシーンでラジオの前でうつむいて聞くシーンを撮ったことがある。でも、その放送がどのように作られたかは知らなかったし、疑問にも思わなかった。ドラマをやって、国民が耳を傾けた、特別な時間だったのだと感じた。下村さんを知ることができてよかった」と話した。

 実在の人物を演じるということで「自分の中でもドラマ、葛藤も抱えているので、その中で下村さんという人物が何らかの形にうまく浮き上がってくればと思って演じた」と柄本。「(下村は)実際には知らないし、想像の世界の中ではあるが、硬軟両極のものを持った人だったんじゃないかとは思う」と続けた。

 作品は戦後70年の特別企画として企画募集され、実現されたもの。先日、宮内庁から放送日当日の8月1日に「玉音盤」の原盤が公開されることが発表されたばかり。放送日と重なることから、ドラマでもその原盤でのクリアな音声が一部差し替えられて放送される予定だという。
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