「花燃ゆ」視聴者の評価上昇中 存在感増す井上真央が好評
2015年09月06日 13:00
芸能
データニュース社(東京)が行っているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(対象者3000人)によると、番組満足度は6月21日放送の第25回で最低の3・22(5段階評価、高満足度基準は3・7)まで落ち込んだ。「主人公の存在感があまり感じられない」(63歳・男性)、「物語が単調で盛り上がりに欠ける」(73歳・男性)」など、ネガティブな意見が多かった。
しかし、「奥御殿編」に入った28回以降満足度が上昇。第31回(8月2日放送)で高満足度の基準となる3・7以上を3回記録。ようやく視聴者の心をつかみ始めた。「大奥の女優さんたちの演技が素晴らしいです。ますますおもしろくなってきました」(54歳・女性)など、好評。前半では存在感がないとまで言われた主人公も「最近井上真央が主役と感じるようになりました」(63歳・女性)、「井上真央の美しさがだんだん増している」(52歳・女性)など、籾井会長も評価したように、井上への評価が上昇。女性中心で展開されるストーリーになったことで、女性視聴者からの支持も増えている。
「奥御殿編」に入る前に見切りをつけてしまった層が抜けて、ファンが多く残り、数値が上昇したとの見方もできるが、視聴率も少しずつ上がっていることを考えると、途中で見なくなった視聴者がまた戻ってきているのかもしれない。
9月からはいよいよ明治維新へと突入する。大きな時代の転換点を駆け足ではなく、じっくりどのように描くか注目される。数字よりも、大河54作品の中で視聴者の印象に残る作品となるかどうかが、終盤の勝負どころになる。