つんく♂ 仕事失う恐怖明かす…声帯摘出「身ぐるみ剥がされた気持ち」
2015年09月13日 13:29
芸能
昨年10月に行われた「モーニング娘。’14」のニューヨーク公演から帰国して7日後に声帯摘出手術。
「僕のプロデュースの場合は、すべて僕が録音する『仮唄』と呼ばれるものを歌手たちが聴き込んで、それを覚えてレコーディングに臨むって方式だったので、それができなくなるということは、僕の仕事がなくなるのかな。そんな気持ちではありました。こんな僕への需要は、もうなくなるのかなと。そういう不安はありました。ある種、身ぐるみ剥がされたような気持ち。仕事を失うという恐怖は、すごくありました」。絶望感にさいなまれたことを告白した。
つんく♂を支えたのは妻・加奈子さんと3人の子どもだった。
「日本では、それなりに成功したと言われてきました。ガムシャラにやってきて、いろんなものを両手いっぱいに持っていたような気がしていましたが、病気して、声を失って、唄を歌って教えるという僕の得意なパターンが使えなくなって、いろんなものが心の中で崩れていった時、すべてがなくなっても、家族がいてくれたら、もう何もいらないという極論にたどり着いた気がします」
番組のサブタイトルは「“1回生”つんく♂ 絶望からの再出発」。つんく♂は歌手のクミコ(60)作詞家の湯川れい子氏(79)と子守歌「うまれてきてくれて ありがとう」(9月2日発売)を制作し、作曲を担当。再出発の道を歩み始めた。
今後どんな曲を作りたい?の質問には「1曲が世の中を変えるとか、そんな大それたことを望むってことでもないですが、我が子たちも生きていくこの世の中を良きものにするには何かを考えてはいたいです。そういう意味では、歌えない作曲家1回生として、なかなか苦戦しつつも頑張っているかなとは思っていますけどね。笑」と回答。
今の生きる目標を問われると「きょうも子どもをギューッと抱き締めたい。妻の笑顔を見たい。それだけですね、今は」とつづり、うなずいた。