相武紗季 転機は「ブザー・ビート」 悪女役ハマり「楽しい」
2015年11月03日 10:45
芸能
「最初は悪女になる予定じゃなかったんですけど、手探りで演じていくうちにそうなっていきました。私が悪くなればなるほど物語が面白くなるという感じでした。その時に“自分の強い部分をさらけ出しちゃっていいんだ!?お芝居ってなんて楽しいんだろう!”と思いました」と振り返る。
悪女が似合う強烈な個性。それが女優としての大きな武器になった。そして今は演技の仕事への没入感がある。
「自分の全てを投入しているので、終わった後はカスみたいになってます。家に帰ると何もできないし、休日も外に出られないので“それは人としてどうなの?”という葛藤もあります。これからますますプライベートとの両立が難しくなるかもしれません」と苦笑いする。
この夏には週刊誌に5歳年上の会社社長との交際が報じられた。最近は芸能界で結婚が相次いだこともあり、結婚について質問される機会も増えたが、焦りはない。
「結婚への価値観が普通の人と違うのか、できないことはできないですし…。本当にこの仕事は特殊だと思うので、自分が器用にこなせるようになったら、今の生活環境を変える日が来るのかなとは思います」と淡々と語る。
一昨年は米国で5カ月間の留学を体験した。一人旅が好きで、昨年は英国とスペインを1人で訪れた。
「留学は30歳までにかなえたかった夢でした。学校も住むところも自分で決めて、本来の自分を思い出しました。海外で新しい人と出会って、新しい文化を学ぶのはいい刺激になって、自分自身の核になってます」と話す。
30歳でここまで来たが、ここからどこへ向かおうとしているのか…?
「市原悦子さんが目標の女優さんなんですよ。なかなかレベルが高いですけどね。これから、いい味を出せるようになりたいです」と瞳をきらきら輝かせた。
◆相武 紗季(あいぶ・さき)1985年(昭60)6月20日生まれの30歳。兵庫県出身。2003年、フジテレビ「ウォーターボーイズ」で女優デビュー。05年公開の映画「メールで届いた物語―mail―」に主演。昨年9月から今年3月まで放送されたNHK連続テレビ小説「マッサン」でヒロインの友人役を好演。今年2月から3月までのWOWOW「硝子の葦」では個性の強い主人公を演じて話題に。現在、日本テレビ「エンジェル・ハート」にも出演中。