水木さん「バカバカしくて死ななかった」戦争体験が作品に反映
2015年12月01日 06:20
芸能
戦争の不条理なまでの凄惨(せいさん)さと玉砕を命じる非人間性。「私は(国の)命令をあまり聞かなかった。“自分の命令”を聞いていただけだから。国家にこき使われるのは嫌い」と、スポニチ本紙の取材で強調。「バカバカしくて死ななかった」と話した。
執ようにビンタされた記憶は水木作品特有の「ビビビビビン」という痛々しいビンタの音に表されている。海外でも高い評価を受けた「総員玉砕せよ!」の後書きには「兵隊というのは“人間”ではなく馬以下の生物と思われていたから、ぼくは玉砕で生き残るというのはひきょうではなく“人間”として最後の抵抗ではなかったかと思う」などと記した。