なべおさみ 著書イベントで交流あった野坂昭如さん、安藤昇さん悼む
2015年12月18日 20:10
芸能
![なべおさみ 著書イベントで交流あった野坂昭如さん、安藤昇さん悼む](/entertainment/news/2015/12/18/jpeg/G20151218011709170_view.jpg)
さらに、「この人、暗いきったねえアパートでサングラスかけてやがって、うさん臭い人でしたが、後年、野坂昭如という有名作家になろうとは、そのときは少しも思いませんでした」と昔を懐かしみ、「この間、この本が出る寸前に亡くなりました」と死を悼んだ。
また、前作「やくざと芸能と私の愛した日本人」を出した際に、安藤さんから「細い糸を大事に紡いでいってくれるからうれしい。今20冊買いに行けって言ったんだよ」と電話がかかってきたことを明かし、「(買った20冊を)俺(安藤さん)のサインをしてみんなに配るんだよって言っていた」とうれしそうに語ったが、「一昨日、亡くなっておりました。(安藤さんに)付いている人間からもまだメールが入っていない、僕も電話しましたけど、相手も忙しくて電話に出られない。そういう状況でございます」と報告した。
同書は、かつて昭和後期、渡辺プロ全盛時代とともに芸能界に幅広い人脈を持ち、一方で青年期に裏社会にも通じ、アングラ世界の顔役ともなったなべが、自らが知遇を得た昭和の大スターやアウトローたちの知られざる素顔を描く。イベントには、息子でお笑いタレントのなべやかん(45)も駆けつけ、「大学(明大替え玉受験)のときは『大船に乗ったつもりで俺に任せろ』と言っていたんですけど、乗った大船がタイタニック号だった」とコメントして会場を沸かせ、「前回のイベントで『ハイジャックに遭ったことを書いてほしいな』と言ったら書いてくれたので、非常に楽しみです。ぜひ読んでください」と父に代わってアピールした。