桂枝雀さんの長男・桂りょうば 43歳で高座デビュー
2016年01月08日 05:30
芸能
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20代からバンドのドラマーとして東京で活動。09年に枝雀さんの生誕70年記念落語会を機に、縁遠くなっていた落語の魅力を再確認した。本名・前田一知の名でアマチュアとして落語会などに参加するも、プロへの憧れを「素直に口にできなかった」という。父の弟弟子・ざこばの人柄にひかれ、昨年8月16日に入門。43歳にしてプロへの道を進む覚悟を決めた。
ざこばは、弟子の初高座を「落ち着いてたけどまだアマチュアの延長」と辛口評価するも、「本音は期待大やがな!」と満面の笑み。話題性抜群の2世の活躍は「落語界のためにもいい」と声を弾ませ、「ハリセンを握る小指の角度が枝雀兄ちゃんそっくり。(報道陣の質問に)理屈っぽく自分なりの分析を語る所も似てる」と目を細めた。
高座での声や表情の豊かさにも枝雀さんの面影が重なるが、本人は「枝雀落語は好きだし、親子なので似ちゃうのは仕方ない。でも、あざとく似せる気はない。似せたところでとてもじゃないけど近づけない」と苦笑い。「ざこば師匠の空気を少しでも感じてもらいたい」と、師匠愛をアピールしていた。