報ステ 古舘氏後任は富川アナに決定 現場経験やバランス感覚評価
2016年01月09日 05:30
芸能
この日後任決定を発表した同局宣伝部は「選考経過は申し上げられない」としたが、関係者によると、昨年末までは決定に至っておらず、年明けの仕事始めの4日以降に早河会長ら局幹部が最終決定したという。
本紙の取材で富川アナの名前は古舘氏の降板表明の時点(昨年12月24日)から最有力候補として浮上。同局関係者は「年齢の割に報道の現場で十分な経験を積んでおりバランス感覚もある。トップから現場まで推す声が多かった」と説明した。
別の関係者は「局アナを起用することで古舘氏と比べてだいぶ制作費を抑えることができる」と指摘。12年前に古舘氏を番組キャスターに招いた早河会長のお気に入りの人物だったことから選考はスムーズに運んだとみられる。
富川アナは入社後、ほぼ報道・情報番組一筋。04年の「報ステ」開始時から現場リポーターを務め、古舘氏が夏休みなどで番組を休む時には代理キャスターを務めた。休日出勤もいとわずに熱心に仕事をするタイプで徹底した現場主義。7日夜に東京・歌舞伎町で起きた火災の現場にも駆け付けていた。
「ニュースステーション」の久米宏氏(71)、古舘氏と大物キャスターが続いた後の大抜てきに不安要素があるのは事実。しかし、同局は「現場主義のポリシーをそのままに、メーンキャスターとなってもフットワーク軽く現場に赴く、新しい時代のニュースキャスターに挑戦します」(宣伝部)と、4月からの富川アナに懸けた。