たけし 12年ぶり主演映画に「時代のニーズに本当に応えていない」
2016年01月16日 17:34
芸能
![たけし 12年ぶり主演映画に「時代のニーズに本当に応えていない」](/entertainment/news/2016/01/16/jpeg/G20160116011869630_view.jpg)
たけしにとっては自作以外では、04年の「血と骨」以来12年ぶりとなる主演作。「始めは西島くんが主演で、サポート役って聞いていいよって言った。台本を見た時も西島くんが最初に書いてあったはず。西島くんのほうが出番も多いし、まあ、いいんですけど」と不満そうに話しつつも「自分の初期の作品では、力を入れて、今までの映画をぶち破るような意識があって、あまりにも観客動員数が少なくなって、ついつい暴力映画に走ったり、お笑い映画に走って、損失を取り戻したりしていた。今回は他人の映画ではないので、損失を出しても俺のせいじゃない。だったら、俺の理想とする、難解だけど、知的ゲーム的な要素があるものを喜んで出させてもらった」とジョーク交じりに作品に参加した思いを明かした。「第66回ベルリン国際映画祭」のパノラマ部門正式出品作品となっている。
作品について「100人見れば100人なりの解釈の仕方がある。知的ゲーム的な映画になっているのでハマると面白い。映画の良き時代をもう一回思い出させるような作品」と仕上がりに自信。「評価も厳しい評価もあると思うが、映画というものはお客さまに見てもらうことがベスト。いい意見も悪い意見もあるとは思うが、それがまた映画の面白いところ。昨今は興行収入ばっかりに表に出ていて、映画の良き時代をもう一回思い出させるような映画になっている。こういう映画も改めて見直してほしい」と昨今の映画について持論を展開した。