“重い”ドラマ 満足度に明暗 夫殺し「ナオミとカナコ」が好評
2016年02月13日 11:00
芸能
綾瀬はるか主演の「わたしを離さないで」も臓器提供などテーマが深い作品。自分の臓器がいずれ誰かに提供されるという運命に向かって、少しずつ謎めいた部分が明らかになっていく展開は「これまでにない奇妙な世界観で引き込まれます」(女性・39歳)と好評の一方、「意味を理解するのが難しい」(女性・35歳)という物語になかなか入りこめないとの意見もあり、満足度も4回平均3・48にとどまっている。
一方、満足度が好調なのが「ナオミとカナコ」と「怪盗山猫」(日本テレビ系)だ。「ナオミとカナコ」はDVを繰り返す夫を殺害するというサスペンスドラマ。初回満足度3・86と好スタートを切り、これまでの4回平均も3・93と高数値。視聴者の回答からも「暗い話かと思ったけど、今後が気になる展開になっていて楽しみになった」(女性・29歳)など、いい意味で期待を裏切りつつ、次はどんな手で来るかというのを視聴者が当事者になったような気分でドラマに“参加”している傾向がコメントの端々からうかがえる。
初回3・18だった満足度が第4話では3・76まで上昇し、視聴者を徐々に引き付けているのが亀梨和也主演の「怪盗山猫」。冗談か本気か分からないトリッキーなキャラクターの天才怪盗犯=山猫(亀梨)が暗躍するダークな世界観が見どころ。「誰と誰がつながっているのか複雑になってきて、続きが気になる。」(女性・23歳)など、初回は謎だらけでストレスに思った部分も、それが少しずつ明かされてきたことで満足度が高まってきたようだ。
次回が楽しみ、と視聴者に思わせることができればドラマは基本的に当たりである。それに加えて、自分がそのドラマの一員くらいの感覚を多くの視聴者に抱かせられれば、ヒットにつながる。各ドラマも中盤から終盤に差しかかる。テーマは深く重くとも、次が気になる、という基本線は外さないでほしい。