渦中のプロデューサーだんまり 不透明さ残る「鑑定団」騒動
2016年02月14日 14:35
芸能
本紙デスク 単なる交代であれば、改編の一環にすぎない。しかし今回は、局側が降板にあたり石坂側の納得いく理由を提示せず「視聴率不振と20年以上たった番組の刷新」との主張。また約2年にわたり番組中の石坂の発言がほぼカットされているとの指摘が相次いでいた。こうした背景が問題視された。
ワイドデスク 直近の放送でも確かに「こんばんは」などのあいさつと、相づちばかり。それで視聴率不振で降板と言われても納得できない。
週刊誌記者 どこか、ふに落ちない降板劇。取材をすると、背景に石坂と確執のある制作会社所属のチーフプロデューサーが浮上してきた。
本紙デスク この人物は00年代に着任した。94年から石坂とともに司会を務め、制作面でもイニシアチブをとってきた島田紳助さんが11年に引退すると、そのポジションに収まり権勢を振るうようになった。
リポーター 約10年前の番組忘年会で泥酔、石坂がメーンだったコーナーについて「あれ、何でやってるのかな?」などと高圧的な態度で接し、石坂と口論に発展。これが確執の火種とされる。
週刊誌記者 プロデューサーの人物像を取材すると、とにかく物をズバズバ言う。有能さの裏返しなのだろうが、他人の心をえぐるような物言いも多い。時間をかけ、ソフトな語り口で視聴者を魅了するタイプの石坂とは、ウマが合わない部分があったのでは。
本紙デスク 石坂は先月31日に本紙の取材に応じた。記者の問いかけにも感情をあらわにすることなく、言葉を選び応対。その前日にはテレビ東京が石坂の降板を正式に発表したばかりで、口にしたい思いは少なからずあったと思うのだが…。
ワイドデスク 騒動が公になってから世論は石坂擁護派が大半。なのに、テレビ東京は迷いなく降板を正式発表した。発言をカットするような手法を含め、制作サイドに対して疑問を呈するような動向は一切なかった。
本紙デスク この騒動には、いまだ不透明な要素が多く残る。テレビ東京側は、冒頭に指摘した2つの問題点について明確な態度を示さないままだし、渦中のプロデューサーは、各媒体から殺到する取材申し込みにも沈黙を貫いている。真相を引き続き追っていくつもりだ。