渡辺謙 負担少なかった胃がん内視鏡手術、ロンドン上演へ熱い思い
2016年02月23日 18:14
芸能
医療関係者によると、内視鏡手術は胃の全部や一部を切る外科手術に比べて、胃を残すことができるため、治療後の食生活などへの影響が少ない。来月から出演するブロードウェー・ミュージカル「王様と私」は動き回る演技あり、歌あり、ダンスありの超ハードな作品。昨年出演した時には「体重が5キロ以上落ちた」と明かしていた。周囲の関係者は「1カ月にもわたる海外公演で威厳に満ちたキング役を演じ切るためには、食事をしっかり取ることがとても大切。内視鏡手術でなければ早期復帰は難しかったかもしれない」と話している。
内視鏡による治療だったため、入院期間も短くてすんだ。手術を受けた数日後に退院した渡辺は現在、自宅で療養中。渡米に向け、体調を整えながら準備を進めているという。
渡辺は昨年、「王様と私」への出演を「人生最大の挑戦」と位置づけて臨み、プレビュー公演を含めると4カ月にわたる長丁場を乗り切った。米国演劇界の最高峰「トニー賞」のミュージカル部門の主演男優賞にノミネートされるなどの結果も出した。
そして次の大きな目標に掲げたのが英ロンドンでの上演だ。「イギリスの舞台に出るというのは大変名誉なこと。ブロードウェーと双璧のウエストエンドに乗り込んでみたい」と熱い口調で語っていた。病気などに負けず、世界の演劇史に名を刻む歩みを続けてもらいたい。