「真田丸」ビビりな家康が生まれた訳 屋敷CP「偉人を逆算で描きたくなかった」
2016年03月27日 15:01
芸能
ビビりな家康はいかにして誕生したのか。屋敷チーフ・プロデューサーは「三谷さんやスタッフと“偉大な人を最初から偉大な人として描くのはどうなんだろう?”と話し合ったんです」と明かした。
「逆算で描きたくなかった。天下を獲った人だから天下を獲りそうな顔にしようとかではなくて。若い頃から俺は偉人なんだっていう人はいない。その時その時を必死に生きていたと思うんです。ものすごい豪傑タイプというよりは、繊細で心配性で、石橋を叩いても渡るか渡らないか考えてしまう人が、意外と偉大なことをしたんじゃないかと。議論を重ねるうちに今回の家康のキャラクターが出来上がりました」と説明した。“家康って天下人になったけど自分の周りにいる小心者と変わらないじゃん”と視聴者が親近感を感じるのが人間味ある“内野家康”の魅力なのだろう。
もちろん心配性なだけでは天下統一は成し得ない。屋敷チーフ・プロデューサーは「第4話で草刈正雄さん演じる真田昌幸が、織田信長に取り入ろうと書状でトリックを使おうとした時も最初に見破るのは家康です。心配性だけど、実は理知的な面がある。家康の先見性というか、洞察力も描いています」と家康が持つクレバーな部分についても触れた。
放送回が進むごとに心配性な家康自身も人間として成長していく…。主人公の信繁だけでなく、内面の弱さと強さをさらけ出す“内野家康”からも目が離せない。