「ウザい役」演じ切る長澤まさみの潔さ「真田丸」屋敷CP感嘆
2016年03月27日 09:07
芸能
だが、制作統括の屋敷陽太郎チーフ・プロデューサーは長澤の演技を高く評価している。「長澤さんと初めてご一緒して感じることは、芝居うまいなってすごい思うんです。ウザい役をちゃんとウザくやるのって難しいんですよ。(そもそも、きりは)ウザい役なんですから」「人気女優さんになっちゃうと、やっぱり自分でブレーキかけて、いい人に見せようとしたりするんですけど、台本であったり三谷(幸喜)さんや演出家の狙いをちゃんとくんで、その役に徹してくださる潔さ、それはすごいなと思いますね」。
セリフが現代風だという“批判”もあるが、三谷氏が脚本を書く際にあえて「~じゃ」など時代劇風の語尾にせず、意識的に現代風にしている。また時代考証のスタッフによると、いわゆる時代劇風のセリフが当時話されていた証拠は一切ないという。単語に関しては当時使われていたかどうか細かくチェックをしているものの、言い回しについては専門家であってもどう言っていたか分からないのが現実だという。
20日に放送された第11話では、信繁と梅(黒木華)が祝言を挙げた。信繁は4人の女性と結婚したという資料が残っているため、それぞれきちんと描かなければいけないと屋敷CPは考えている。一夫一妻制の現代とは時代が違うものの「いろいろな愛の形はありますけど、信繁さんはそれぞれに思い入れがあったんじゃないかなと思いますね」。梅、きりを交えた三角関係をはじめ、信繁を取り巻く女性陣の立ち回りからも目が離せない。