釜石に「おかえりなさい」島倉千代子さん歌碑立つ
2016年03月31日 11:00
芸能
それを知った後援会の吉田恵美子代表(65)が中心となり、「思いをかなえたい」と被災地に歌碑を建てることを計画。後援会に寄付を募り、東京・北品川の島倉さんの墓を手掛けた石材店に石碑の製作を依頼した。製作には約200万円かかった。
歌碑が立った「宝来館」は、全半壊の被害を受けた旅館。女将の岩崎昭子さん(59)が、島倉さんの思いを知って快く場所を貸し出した。
除幕式の司会を務めた、岩手県花巻市の小松義次さん(66)。吉田代表と以前から親交があり、歌碑建立に尽力した一人。03年に釜石に建てた自宅は、津波で流された。夫人の両親が犠牲となり、義母は今も見つかっていない。「気持ちが重なる詞。戻ってきてほしいね」と目頭を熱くした。隣接する大槌町から訪れた松原清さん(72)も「歌碑が希望の明かりになってほしい」と話した。