フジテレビの亀山千広社長(59)が22日、東京・台場の同局で定例会見し、14日夜に発生した熊本地震の取材にあたり、フジテレビ系列の関西テレビ中継車が被災地のガソリンスタンド付近で車の列に割り込んで給油を行ったことなど一連の問題について言及した。
「我々、FNSの系列で被災者の気持ちを逆なでするような、非常に安易な気持ちでするようなことがあった。本当にFNSという体制を取って、取材をしている中で不快な思いをさせてしまい、言葉がありません。やはり報道機関は被災した状況を伝えることもさることながら、被災した方々とともにいるわけで、ある一定のルールの中で取材は行われるべき。その点は私のほうからも十分注意してほしいとお願いした。キー局として、とにかくそんなことがないように務めて、自分らの使命を全うしてほしいという話はしました」と話した。
関テレの中継車は17日朝に熊本県菊陽町のガソリンスタンド付近で車の列に割り込んで給油を行ったことが視聴者のツイッターなどで発覚。18日に関テレ側が事実を認め、謝罪した。また、系列の仙台放送の関連会社の社員が関テレの問題を擁護するため、虚偽の投稿を行っていたことが判明した。