松坂桃李 マイペースですがなにか?「芸能人オーラない」マネ苦笑い
2016年04月26日 11:00
芸能
映像の中では抜群の存在感だが、素顔の松坂桃李に戻ると途端に柔和で至って普通の青年。担当マネジャーも「いろんなタレントを見てきたけど、こんなに芸能人オーラのない子も珍しい」と苦笑いだ。
撮影現場で松坂が演じていたのは小学校教師の役。「もう学生役はできないのかなぁ?」とジョークを飛ばすと、マネジャーが「まだ学生役もできるってアピールしておいたら?」。これに松坂が「いやいや、実年齢の人が来られたら、こちとらかなわないっすよ」とおどけて明るい雰囲気をつくり出す。周囲には穏やかで人なつっこい空気が漂う。そのためだろう。生徒役の子供たちともすぐに仲良くなる。休憩中も役名で呼び捨てにされている。
「ドラマの中にある学芸会のシーンについて、ある男の子が僕に“やまじー(山路という役名)、なんで俺が黒子役なの?”と言ってきたんです。台本は変えられないのでなだめてそのままやってもらいましたが、思ったことをそのまま言葉にする感じがかわいいんですよねえ」とフニャリとした笑顔。気取りのなさがそこに見える。
20代ではまぎれもなくトップ俳優の一人。2012年、NHK朝ドラ「梅ちゃん先生」でヒロインの夫・安岡信郎を好演してブレークした。好感度の高い青年の役だけでなく、映画「日本のいちばん長い日」(昨年8月公開)では終戦前日にクーデターを企てた陸軍将校、TBS連続ドラマ「サイレーン」では暴走する刑事を熱演。「役の理解度が高い」と制作スタッフからの信頼は厚い。
1メートル80を超える身長と恵まれた容姿でデビューはモデルだったが、私服はいつも地味な色ばかり選ぶ。事務所の社長が「その普段着、何とかしてくれ」とあきれるほどだ。
撮影の合間、時間があれば1人で漫画喫茶に行くことがある。焼き肉店に1人で入ることも苦にしない。「マイペースな性格なので人といるだけで勝手に気を使って疲れちゃうことも多い。だから1人になりたいと思うことは結構ありますね」。ファンに見つかったら余計に面倒なことになりそうなところだが、そこは地味な私服のおかげか、ほとんど気付かれないという。