ユースケがコワい…「火の粉」視聴者に好評「昼ドラ」のノウハウ発揮

　深夜ドラマで密かに注目を集めているのが、ユースケ・サンタマリア主演のフジテレビ系「火の粉」（土曜午後１１時４０分）だ。 　ドラマは雫井脩介氏の同名小説が原作。ユースケ演じる一家惨殺事件の元被告・武内が、自身に無罪判決を下した元裁判官の一家に深く関わっていくというサスペンスドラマ。武内は元被告でありながらなぜか優雅で何不自由ない暮らしぶりで、自宅でお手製のバームクーヘンをこしらえるという怪しさに加え、自分の筋書き通りに一家全員を次々懐柔していく不気味なキャラクターは視聴者を恐怖に陥れている。

　データニュース社（東京）が行っているテレビ視聴アンケート「テレビウオッチャー」（対象３０００人）によると、初回満足度は３・９４と、４月スタートの全ドラマで最高のスタート、第２回以降も４・００→４・２１→４・１４と高位置をキープしている。視聴者の回答からも「ユースケ・サンタマリアがこわすぎる」（５１歳女性）、「ストーリーはもちろん、ユースケ・サンタマリアの怪しさ全開の演技も良かった」（３１歳女性）、「ユースケ・サンタマリアの狂気的な演技に見入ってしまった」（２２歳男性）、「恐い。ユースケが、恐い。」（５４歳女性）と、ユースケ・サンタマリアの“怪演”で話題が持ち切りだ。

　このドラマの制作は長年「昼ドラ」を制作してきた東海テレビ。「昼ドラ」の濃厚で際どい人間ドラマのノウハウがいかんなく発揮されている。今期注目のドラマの一つだ。