志田未来 舞台で新境地 子供の「習い事」から大人の「仕事」に

2016年05月08日 10:41

芸能

志田未来 舞台で新境地 子供の「習い事」から大人の「仕事」に
インタビューに答える志田未来
 小学生時代から高い演技力を評価されてきた志田未来(22)。10代前半に鮮烈なイメージを世間に与えた“14歳の母”が舞台という空間で新境地に挑んでいる。昨年11月の初挑戦に続き、夏には東京・パルコ劇場で「母と惑星について、および自転する女たちの記録」(7月7~31日)に出演する。子供時代から活躍してきたゆえの悩みを抱えつつも、それを克服しながら色気を携えた大人の女優として歩き始めている。
 公演の高評価もあって、今年7月に2作目となる舞台「母と惑星について、および自転する女たちの記録」への出演が決まった。自由奔放な母と、振り回される3姉妹を描いた作品で、三女役の志田は鈴木杏(29)、田畑智子(35)、斉藤由貴(49)と共演。「また刺激的な毎日が帰ってくる」と楽しみにしている。もっとも今回は2人ではなくて4人の出演者。舞台での立ち位置もバリエーションに富みそうだ。「さすがにコンタクトは外せないでしょうねぇ」と、笑いながらため息をついた。

 小学生のときに出演した05年のドラマ「女王の教室」で注目を集めた。翌年の主演ドラマ「14歳の母」では中学生で妊娠する主人公・未希を熱演し、大ヒットとなった。

 はた目には順調なキャリアに見えるが、幼い頃からこの世界にいるからこその悩みもあった。「この世界に憧れもなかったし、こんな作品に出たいという強い思いもなかった。仕事は習い事の延長でした」。そんな感覚が長い間つきまとった。だから、年齢を重ねるにつれて増える同世代の女優たちの、夢や希望やむき出しの欲などがまぶしく思えた。

 そんな思いも、舞台を経験してから薄まっている。今年は君塚良一監督の「グッドモーニングショー」など3本の出演映画が公開予定だ。「女優として、できることは何でも挑戦していきたい」。“習い事”だった演技を、今では「私の仕事」と胸を張って言える。

 ◆志田 未来(しだ・みらい)1993年(平5)5月10日、神奈川県生まれの22歳。99年に母親の勧めで児童劇団に入団。2000年、「永遠の1/2」でドラマ初出演。06年に初主演したドラマ「14歳の母」では橋田賞新人賞を最年少記録となる13歳で受賞する。今年は「青空エール」「泣き虫ピエロの結婚式」「グッドモーニングショー」の3本の出演映画が公開を控える。

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