“門下生”吉田鋼太郎、市村正親らが“恩師”蜷川幸雄さん追悼
2016年05月12日 19:50
芸能
昨年9~10月、17年ぶりに復活した蜷川さんの代表作「NINAGAWA・マクベス」(シアターコクーン)に主演した俳優の市村正親(67)はファクスで「渾身の魂からの演出に心から感謝です。ニーナ(蜷川さん)と出会うことができて、本当に役者としてシェークスピア俳優にさせていただきました。感謝してもし切れません」とつづり「運命を呪います。しかし現実を受け止め、これからは天国からの演出に心を傾けたいと思っています。悔しいです!淋しいです!」と無念さをにじませた。
演劇集団「円」に入団した後、1981年に蜷川さん演出の「下谷万年町物語」の主演に抜擢された俳優の渡辺謙(56)は「僕にとっては最初の演出家です。永遠の演劇青年の姿しか記憶しかありません。よく怒られましたが、その熱さにいつも魂を揺さぶられました」と振り返り、追悼した。