藤原竜也、恩師・蜷川さん葬儀で号泣弔辞 思い「受け継いで…」
2016年05月17日 05:30
芸能
棺を運んだうちの一人は藤原。15歳のとき、舞台「身毒丸」オーディションで、蜷川さんが応募5000人超から見初めた、愛弟子中の愛弟子。会場に拍手が起こる中、目に涙をため、棺を乗せた車を見送った。
その後、涙をこらえて取材に応じ「あの人がいなければ、僕という俳優はいなかった」と言葉を詰まらせた。「身毒丸」からの19年間を「罵声を浴びせられたことしかない。怒られてばかりでした」と振り返った。「ケンカもしますし、憎しみ合ったりもした」と明かしつつ「凄い人でした。本当に。太刀打ちできない人でした」と存在の大きさを強調した。
亡くなる前日の11日に見舞った際は、蜷川さんは話せる状態になかったため、最後の対話は昨年5月。舞台「ハムレット」のロンドン公演終了直後となった。「蜷川さんはロンドンに来ることができず、帰国後、報告しに行った。すると“自分のいない中、よくやってくれた。ありがとう”と言葉をいただいた」と目を潤ませた。
朗読者5人のトリを務めた弔辞では「ハムレット」の稽古時を振り返り、「恐ろしいダメ出しの数でした。心が折れました」。続けて「“俺のダメ出しでおまえに伝えたいことはほぼ言った。今はすべて分かろうとしなくても、いずれ理解できる時がくるから”と…」と蜷川さんの言葉を明かし「もっと仕事がしたかった」と恩人との別れを惜しんだ。