なかにし礼氏、突然死の恐怖消えた!体内にICD埋め込み
2016年06月09日 09:21
芸能
なかにし氏は1992年に心室細動を原因とする心筋梗塞で緊急入院した経験があり、元々心臓の能力が健常者の約半分しかない。心室細動が再発する不安がつきまとっていたといい「薬でうまく抑えていたけど、怪しい時もあった。胸が苦しいなど、異変が来たなと思ったら静かに嵐が過ぎ去るのを待つ。でも、それで終わらなかったらヤバイ」と振り返った。
心室細動は心室の筋肉が不規則にけいれんし、血液を送る心臓のポンプ機能が停止。3~5秒で目まい、5~15秒で失神、3~5分で脳死状態に陥る。突然死の恐怖と常に隣り合わせの状態だった。
さらに、がん治療が不安を増幅させた。12年に食道がんが見つかり、陽子線治療で消したものの、昨年2月、食道横にあるリンパ節に再発し切除手術を受けた。がんは昨年秋に完全に消え、現在もその状態を保っているが「がん治療は心臓への負担も大きかった。抗がん剤などの影響で身体的な疲れもあった」。そこで心臓血管研究所の医師に相談し「用心のためにICDを入れる」ことを決めた。
手術は1~2時間で終わり、現在の体調は「すこぶる元気」という。脈拍データは機器を通じて毎日、心臓血管研究所に届けられており「もはや人造人間」と笑う。
それでも長年悩まされてきた突然死の恐怖が消え、「大変なストレスからの解放」を感じている。創作活動への意欲も全く衰えていない。7月には作詞を手掛けた小林幸子(62)の新曲「百花繚乱(りょうらん) あっぱれジパング」を、9月には自身の作詞曲を女優たちが歌うアルバム「なかにし礼と12人の女優たちプラスワン」をリリースする。「連載中の小説もある。まだまだ書きたいものも、書かなければいけないものもある」。今後も精力的な活動を続けていく。