「日本で一番悪い奴ら」でド迫力好演 矢吹春奈を支えたのはヘビだった
2016年07月10日 09:00
芸能
このシーンの裏側を取材すると、矢吹のペットの存在があった。それはニシキヘビの一種、ボールパイソンのスカルくん。矢吹に聞いてみると、スカルくん自身は静かで穏やかな性格だが、ヘビには秘めた凶暴性があるということで、主人公に見た立ててセリフの練習を行った。そこに「スカルのクネクネした動きはとてもしなやかでセクシー。これは参考になる」と動きの研究もしたという。
「突然プイッと別の方向へ行ってしまうしぐさもよくするんですが、これも男を手玉に取る女性のようで、じっくり見てみました」と話す。“ヘビ仕込み”の妖艶な演技の下地がここで生まれた。
現場では綾野から平手打ちを食らいながら負けずに絡んでいった。「綾野さんはビンタの後、“ごめんね。痛かったでしょ?”って心配してくださったのですが、思い切りきてくれたおかげで私も体当たりでいけました。ありがたく思っています」と振り返っている。
スカルくんとの出会いは、11年に主演した映画「くノ一忍法帖・影ノ月」での“共演”。スカルくんは劇中に登場したヘビだった。「最初は“ヘビになんて触れない”という状態でしたが、毎日現場で会っているうちにかわいくなってきて、“どなたのヘビなんですか?”ってスタッフさんに聞いたら“みなしごなんですよ”って。それなら私が引き取ろうと思って、撮影が終わってから飼っているんです」
現在、スカルくん、チワワのLOVEちゃんと“3人暮らし”。“家族”の支えで演じきった。
初のヘアヌード写真集「春奈」(講談社刊)も発売。撮影した写真界の巨匠篠山紀信氏から「これぞヌードだ」と絶賛された。女優業に転身する前にグラビアで「完売クイーン」と呼ばれた抜群のスタイルは健在だ。
濡れ場の演技は初挑戦だったが「お声がかかれば今後もやっていきたい。悪女だったり、ピュアな恋愛もいいですね」。その笑顔はドキッとするような艶っぽさだった。(記者コラム)