【そして、誰もいなくなった】藤原竜也が人生乗っ取られる男熱演、心ざわつく展開の速さ
2016年07月17日 14:43
芸能
初回オープニングの衝撃シーンでいきなり引き付けられ、謎多きストーリーがテンポ良く進む。ドラマ「アンフェア」の原作小説「推理小説」や「天体観測」「ドラゴン桜」「共犯者」などで知られる脚本家・秦建日子氏が完全オリジナル脚本を執筆。映画「カイジ」シリーズで監督を務めた佐藤東弥氏が演出担当と、サスペンスを得意とする制作陣だけにスピード感あふれる展開が待ち受けている。
“豪華キャスト集結”の触れ込みも、謎を解き明かそうとする視聴者にとっては厄介だ。新一の上司役のヒロミ(51)、恋人役の二階堂ふみ(21)、母親役の黒木瞳(55)、大学時代の友人役を演じる玉山鉄二(36)、ミムラ(32)、今野浩喜(37)、バーテンダー役の伊野尾慧(26)らが好演。それぞれが“思わせぶり”な表情を見せ、新一の本当の味方は誰なのかと困惑させる。
映画「カイジ」や「バトル・ロワイアル」シリーズ、「インシテミル7日間のデス・ゲーム」のように、人生崖っ縁男になり切る藤原の演技はやっぱり天下一品。鈴木亜希乃プロデューサーが「数々の映画や舞台で壮絶な人生を歩んだ藤原さんの顔が真っ先に思い浮かんだ」と起用理由を説明した通り、さすがの演技力で心ざわつく役柄を熱演する。夏の夜に暑さを忘れてのめり込む作品になりそうだ。