活力源のカツオ節を相棒に…さかなクン、ハコフグ16年目の使命感
2016年07月22日 11:00
芸能
とはいえ、ペースを守っても疲れるときはある。そんな時に力になってくれるのも魚だ。特にカツオの抗疲労効果を挙げ、その底力を伝える口調にも熱がこもる。「刺身を常に食べようと思っても難しい。だからカツオ節でいいんです」。常にパック包装のカツオ節を携帯しているそうで「ポテトチップスにも振りかけて食べるとおいしいんですよ。ヨーグルトにもいいですよ。万能ですね」と止まらない。
「お魚で笑顔に、元気になってもらいたい。一緒に感動を共有できたらうれしい」。精力的な活動はこんな思いに支えられている。もちろん、楽しく明るい場面だけではない。今年3月の熊本地震の際は被災者を案じ、避難所で炊き出しを行った。「とにかく会いに行きたい」という一心だった。
東日本大震災や新潟県中越沖地震の支援も続けている。必然的に全国を飛び回ることになるが「実際うかがうと、皆さん笑顔で喜んでくださって、それだけでもジーンときて。そうすると長距離で到着しても、逆に疲れが吹っ飛ぶんです」と目を輝かせた。「頭にハコフグを乗せて、お魚の感動を共有させてもらうようになって、おかげさまで16年目。だからこそ、いざっていう時には駆けつけて、一緒に喜んだり、元気をちょっとでもお届けできたり、これが自分にできること」。使命感にも似た思いに突き動かされ、きょうも海から海へと回遊する。