巨泉さん 次女・豊田チカの描いた似顔絵励みに闘病

2016年07月22日 08:14

芸能

巨泉さん 次女・豊田チカの描いた似顔絵励みに闘病
父との思い出を語る大橋巨泉さんのの次女・豊田チカ
 大橋巨泉(おおはし・きょせん、本名克巳=かつみ)さんが急性呼吸不全のため12日に死去していたことが判明してから一夜明けた21日、巨泉さんが1枚のイラストを病床の枕元に飾り、闘病の励みにしていたことが分かった。
 巨泉さんの似顔絵で、次女でジャズシンガーの豊田チカ(54)が描き、父の日の6月19日に贈ったもの。当時は病院の集中治療室のベッドでほぼ寝たきりだったが、絵を見せるとにっこりとうれしそうに笑ったという。妻の寿々子さん(68)が絵を額に入れ、亡くなるまで枕元に置いていた。

 似顔絵の巨泉さんはパジャマの上にガウンを羽織り、花束を持っている。チカは「退院した姿を描いた。絵が現実になってくれることを願いましたが」と悔やんだ。巨泉さんはチカを「ちーこ」と呼び、13年に共演曲をリリース。チカの母でジャズシンガーのマーサ三宅(83)と64年に離婚した後も、良好な親子関係を築いていた。

 ブタを絵に登場させたのは、巨泉さんを安心させたい思いがあった。巨泉さんとはよく語尾に「ブヒー」と付けて話していたが、約1年半前に自身の夫が亡くなると、落ち込んで一切使わなくなり、巨泉さんがとても心配した。2、3カ月して「ブヒー」と付けて話したら「久々にちーこのブヒーが聞けて安心したよ」と喜んでいたという。

 絵の巨泉さんはテレビで活躍していた頃のようにふっくらして、優しい表情を浮かべている。チカは父の日には毎年のようにプレゼントを贈ってきたが、絵は初めてだったという。

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