妻夫木聡、初の“父親役” 撮影で戸惑いも「ようやく大人の仲間入り」
2016年07月30日 12:00
芸能
![妻夫木聡、初の“父親役” 撮影で戸惑いも「ようやく大人の仲間入り」](/entertainment/news/2016/07/30/jpeg/G20160730013059010_view.jpg)
これまでは“爽やかな好青年”を演じる機会が多かった妻夫木だが、本格的な父親役は今回が初めて。撮影にあたり「自分自身もまだ父親になったことがないので、父と子どもの距離感をいろいろ考えたりはしていました」という。それでも「あまり“父”ということを捉えては演じませんでした」と自然体で撮影に臨んだ。
娘役の豊嶋とは「純粋に僕を遊び相手としていっぱいぶつかってきてくれたので、芝居でも普段の生活の中でも徐々に仲良くなっていきました」と相性は抜群。「最後のお別れのシーンも、お芝居じゃない感じでお互いが過ごしてきた時間で生まれた感情が出せたような気がします。一緒にすごした時間はウソじゃなかったのかなというのはありますね」と振り返った。豊嶋も「妻夫木さんは演技が上手い方というイメージだったのですが、それに“面白い!”というのがプラスされて、撮影期間中もすごく面白かったです」と“父”を褒めた。
しかし撮影には戸惑いもあったという。「(父親役に)プレッシャーとかは一切無いですけれど、ちょっぴり感慨深いものはありました。自分もそういう年齢になったんだなと…。実際に子どもを持った人たちを周りに見るようになって、彼らは本当にお父さんの匂いがするので、そういう匂いを今(子どもが)いない中でも出さなきゃいけないというのは課題だなと思いました」。それでも「いつからが大人なのかはちょっと分からないですけれど、逆に言うとようやく大人の仲間入りを一歩踏み出した感じなのかな」とはにかんだ。
作中のタカシは不器用でお金もなく失敗続き。「ただの馬鹿には見られたくないなというのはありました。どうしようもない所もあるのですが、どこか放っておけなくなるような…。そういう可愛げのある男です」とタカシを分析。「別に大人になったから遊んじゃいけないわけじゃないと思う。ひと目を気にせず、世間体とかも考えず、子どもと一緒にバカができるというのも魅力なのかな…。そういう所がタカシの良さであり、見習うべきことりだと思います」と“父親”タカシは魅力がいっぱいだ。
「アレダメ、コレダメっていう父にはなりたくないですね。タカシほど不器用でいたくはないですけど、ある程度はああいう(タカシとハルの)距離感はいいのかな。同じ立ち位置で、同じ目線で、色々なことを話しながら過ごしていける親子が築けたらいいなと思っています」と、“父親”へのイメージを大いに膨らませた。
妻夫木の新たな試みとなった「キッドナップ・ツアー」。豊嶋との温かな触れ合いとともに、“父親”役への挑戦から目が離せない。