歌舞伎俳優の中村吉右衛門(72)が、東京・歌舞伎座の9月公演「秀山祭九月大歌舞伎」(9月1~25日)の上演に向け、このほど都内で意気込みを語った。
養父である初代中村吉右衛門の芝居に対する姿勢と演出を称え、芸の研さんと伝承を目的に06年から毎年9月に縁の演目を上演。今年は初代吉右衛門生誕130年の記念の年でもあり、「やればやるほど初代の偉大さが身に染みます。何とか足元くらいにはたどり着きたいと思い、回を重ねている」としみじみ。自身も二代目襲名50年の節目で「追われて戦い続けて50年という感じで、振り返る時間はなかった。これからも前を見てやっていこうと思います」と話した。