錦織メダルの陰に“癒やしの時間” ヌジャベスさん楽曲に再脚光
2016年08月16日 09:26
芸能
今年2月に発売されたアルバム「Kei Nishikori meets Nujabes」は錦織がヌジャベスさんの楽曲群から選んだ17曲を収録。半年前の作品だが、関係者は「錦織選手が銅メダルを獲得してからiTunesなど楽曲配信のチャートで再び上昇を始めました」と、スマッシュヒットの予兆を感じている。
ヌジャベスさんは生前、ヒップホップの音楽プロデューサーとして活躍。美しく切ないメロディーが特徴で、パリコレクションでは有名ファッションブランド「コム・デ・ギャルソン」の音楽を手掛けるなど海外からも高い評価を受けていた。
交通事故で不慮の死を遂げてから6年。その存在が今もなお色あせないのは錦織の存在が大きい。錦織は江戸時代を舞台にヒップホップ文化を取り入れたアニメ「サムライチャンプルー」の音楽でヌジャベスさんを知り、「心が穏やかになり、落ち着く」と試合前に聴くようになった。14年には全米オープンで準優勝し、帰国後に応じたテレビインタビューで「僕が好きなアーティストはヌジャベス」と公言。双方のファンがツイッターで拡散するなど大きな話題になった。
「音楽はテニス人生に欠かせない」と言う錦織。ヌジャベスさんの父は「疲れた心と体をヌジャベスの音楽で、ゆっくりと癒やしてください。彼とともに今後の活躍を見守っております」と称えた。