自撮りアプリ使いオーディション 応募簡素化で“埋もれた原石”探し

2016年08月29日 18:42

芸能

自撮りアプリ使いオーディション 応募簡素化で“埋もれた原石”探し
エイジアグループのオーディション用フィルターで撮影した画像例
 益若つばさ(30)、高橋メアリージュン(28)ら人気モデルが所属する芸能プロダクション「エイジアグループ」が自撮り動画用アプリを使ったユニークなオーディションを始めた。18日から募集を開始して応募は2日足らずで1万人を突破。31日の締め切りまでに数万人規模になると予想される。
 応募方法は、アプリの「egg」をダウンロードし、オーディション用フィルターで静止画もしくは動画を自分で撮影してLINEで送るだけ。プロフィルや志望動機、スリーサイズなど、従来のオーディションで提出が求められる事柄は、アプリによる1次審査に合格した応募者に伝える。2次審査用として特設応募フォームサイトのURLを伝える方法を採っている。

 担当者は「従来のオーディションで耳にしたのは、書類の用意に意外と時間が掛かり、途中であきらめてしまう人が多くいるということ。そこで可能性がある人があきらめずに応募してくれるように、自撮りをLINEで送る形でハードルを下げました」と話している。確かに写真をプリントし、志望動機を書いている間に「こんなに手間をかけても通らないかもしれないのに」と躊躇(ちゅうちょ)する気持ちが出て来るのは理解できる。採用側としては、応募の方法を簡素化することで、これまで埋もれていた可能性に出合うことを願っている。

 さらに、自撮りアプリ画像という自己プロデュース力が試される方法を採用したのもエイジアグループならではだという。所属する益若はモデル業のほか、美容やアパレル関連の様々な商品のプロデュースでも大活躍。その流れもあり「アプリで自分を表現できる自己プロデュースできる人材を探したい」とも話している。

 グループでは昨年、水原希子(25)、黒田エイミ(28)らが所属する「エイジアクロス」初のモデルオーディションが行われ、応募総数7851人の中から滋賀県在住の八木莉可子(15)がグランプリを受賞。八木はデビュー後、新人女優の登竜門といわれるポカリスエットのCMに抜てきされるなど着実に活躍の場を広げている。

 新たなオーディション方法によって、新たな可能性を持った人材が多数応募してくるかもしれない。11月の最終選考にはどんな候補者が残っているのだろうか。(記者コラム)
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