西原理恵子氏、アルコール依存症の親を持つ子のための絵本翻訳を支援
2016年09月05日 15:21
芸能
日本にはアルコール依存症の患者とその予備軍がおよそ294万人おり、これは100人のうち2人がアルコール依存症の予備軍であることを示しているという。さらに、多量飲酒者の数は980万人ともいわれている。
そして、アルコール依存症の家族を持つことで苦しむ子どもたちが大勢いることに目を向けたのが、リチャード・ラングセンが書き下ろし、挿絵を「あくたれラルフ」のニコール・ルベールが手がけたこの絵本だ。アルコールの過剰摂取で起きる行動をやさしく説明し、親に対する怒りや悲しみ、悩みや不安を和らげるきっかけを与えてくれるという。
西原氏は今でこそ高須クリニックの高須克弥院長(71)のパートナーとして知られるが、前夫のカメラマン・鴨志田譲氏(2007年、42歳で死去)が重度のアルコール依存症で入退院を繰り返し、その壮絶な家族の暮らしを描いた漫画『毎日かあさん』(毎日新聞連載)は小泉今日子(50)主演で映画化もされた西原氏の代表作。「たくさんの子供が自分の心を守れるように」として、メッセージを送っている。
「アルコール依存症は、お酒のためなら、どんなウソもつく、どんな大事な人も傷つける、そんな病気です。子供とその家族は、この問題を決して自分たちで抱えてはいけません。医者と専門家しか対応してはいけないんだという知識を身につけてください。そして、この本を読んで、大人がまず知識を得て、心の底から悲しんでいるたくさんの子供を救うために、翻訳出版されることを心から希望します」と西原氏は応援している。