被害者側も望んだ高畑裕太との示談 不可欠だった弁護士声明
2016年09月11日 12:20
芸能
リポーター 「示談成立、不起訴、釈放」の一報はスポニチのネット速報だった。いつから動いていたの?
本紙デスク 実は「被害者が裁判を望んでいない」という話が結構前からあって。調べたら水面下で示談交渉が進んでいた。そして、勾留期限間近の8日の夜に「不起訴処分で釈放」の情報が飛び込んできた。
週刊誌記者 すぐに裏付けは取れた?
本紙デスク 示談の話は裏取りできた。でも夜遅かったこともあって、地検が不起訴処分にしたという確認がなかなか取れなかった。母親の淳子に取材したら「この件で申し上げることはありません」と否定はしなかったけど、記事化は難しかった。全ての裏付けが取れたのは翌朝になってからだった。
ワイドデスク 強姦致傷という重大犯罪がいきなり不起訴になるなんて、本当にビックリした。
週刊誌記者 示談が成立すると、検察側は裁判で、被害者側の全面的な協力を得られない状態で立証していかなければならなくなるからね。
本紙デスク 特に今回は被害者側の訴えが事件の根幹部分で、被害者側の協力がないと公判維持は難しい。捜査関係者によると、被害者は示談を望んだ理由を「裁判になることで素性が明らかになるのは避けたかった」と話していたようだ。
ワイドデスク 高畑の弁護人のコメントにも驚いた。高畑にとっては合意のもとの性交渉だった可能性が高いこと、仮に裁判になっても無罪を主張していたことなど、これまでの事件の全体像とは全く違っていた。
リポーター 示談が成立した中でのコメントとしては、かなり踏み込んだ内容に感じたが…。
本紙デスク この示談は高畑側だけでなく、被害者側も望んでいたというのが大きなポイントだろう。しかし「示談成立」だけで何の説明もなかったら、高畑の母親が高額の示談金で息子の罪をひねりつぶしたと思われかねなかった。高畑側の弁護人としてはあの声明は不可欠だった。
週刊誌記者 でも芸能人が一度損なったイメージを回復するのは難しい。合意があったろうがなかろうが、取り返しのつかないことをしたことに変わりはない。