紀香 「最高」の白無垢で愛之助と“相合い傘”挙式
2016年09月24日 05:30
芸能
日の光を浴びてキラキラと輝く紀香の白無垢は、本手描友禅作家・秋山章氏(85)が手掛け、最低でも半年以上かけた逸品。逆算すると3月に結婚した時には、すでに注文していたことになる。愛之助の定紋「追いかけ五枚銀杏(いちょう)」にちなみ、銀杏の葉をあしらったデザイン。葉の先はパール箔(はく)に金細工を重ねたような細やかさだ。紀香は前夫・陣内智則(42)との挙式でも十二単(ひとえ)を着て話題となった。
秋山氏のアトリエ関係者によると、25余りの工程を約20人の職人が休みなしで仕上げた。繊細さを極めるため酷暑の中でも冷房はつけず、窓も閉め切った中で作業を続けなければならなかった。28日の披露宴で紀香が着用する色打ち掛けも秋山氏が手掛ける。こちらは螺鈿(らでん)と呼ばれる虹色光沢を持つ貝殻の内側部分を着物の上に薄く貼り付けた伝統工芸で「どちらも、とても値段は付けられない」(アトリエ関係者)という。
本殿で行われた約1時間の式には愛之助の養父である片岡秀太郎(75)ら親族約20人が列席した。挙式後、再び境内に姿を見せた2人は報道陣から感想を求められると、愛之助は「感謝しています」と述べ、白無垢姿には「最高です」と笑顔を浮かべた。“雨女”で知られる紀香は式前、今にも降り出しそうだった曇天が晴れ上がったことを問われ、両手を天に向けて「本当に…」と無邪気に喜んだ。
この日夜、愛之助はブログで京都で挙式した理由を「愛之助の前名、千代丸の名を披露させていただいたのが京都の南座なのです。歌舞伎俳優として産声を上げたのが京都」と明かした。夫が歌舞伎役者として誕生した地で、新しい一歩を踏み出した2人。700人を招いての豪華披露宴を前に、紀香が“梨園の妻”デビューを果たした。
▽上賀茂神社 奈良時代、天武天皇の御代に現代の社殿の基が造営された、京都で最も古い神社。御祭神「賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)」は厄よけの守護神として信仰されている。平安時代には紫式部も参拝していたとされ、境内には紫式部が詠んだ歌碑も残されている。毎年5月には境内で京都三大祭りの一つである「葵祭」が行われる。