「真田丸」効果で真田紐完売 近年は自転車のハンドルに活用も
2016年10月03日 17:29
芸能
真田紐は主に茶道具の桐箱の紐や美術工芸品を収める木箱に使われているが、近年は売上が激減。それでも「真田丸」の放送が決まった昨年から、売り上げは回復基調にあるという。同社の担当者は「真田紐はもともと強い紐として信繁様が考案されたという話ですが、刀の柄にもまかれ、血のりがついても滑りにくいということで実戦向きとして合理的に使ったそうです。一般的には絹で編んだ紐や皮が使われていたのですが、信繁様は木綿の真田紐を使いました。貧しいかもしれませんが質実剛健というのでしょうか、彼の性格が見て取れます」と説明した。
滑りにくいという特徴を生かし、「サムライバーテープ」の名称で自転車のハンドルに巻く紐としても活用され、海外への輸出もされている真田紐。信繁が考案したとされる伝統工芸品は、意外な形で広がりを見せていた。
2日に放送された第39話は「歳月」。昌幸が死去し、信之(大泉洋)が九度山を訪れる。父親に惨めな思いをさせないよう、生活に無理をしてきた信繁(堺)は、兄に支援を求める。しかし、徳川に監視されている信之には、それが不可能。信繁はきり(長澤まさみ)と協力し「真田紐(ひも)」を考案して商売を始める。春(松岡茉優)は信繁に頼られるきりに嫉妬。九度山の貧しいながらも穏やかな日々に、信繁が幸せを見いだしていた時、運命を永久に変える使者が訪れる…という展開だった。