大江千里 過去のヒット曲の重圧で苦悩 ジャズピアニストに転身した理由
2016年10月04日 11:25
芸能
2008年、42歳になった大江は単身渡米を決意。「10代のころからジャズが好きで、1回ちゃんと習いたいと思っていた」。日本での仕事をすべて休止、歌うこともやめ、ニューヨークの音楽大学でジャズを学ぶことを決断した。若い学生たちとともに4年半ジャズを学び、卒業後も帰国せずニューヨークで音楽活動を続けた。現在ではジャズピアニストとして伝説のジャズシンガー、シーラ・ジョーダン(87)から認められるまでの存在になった。
「今はピアノが弾くことが楽しくてしょうがない」と大江。「ジャズをやって、あの時の曲を聴くと、自分は何を悩んでいたんだと思うことがある。『これはいい』と自分で自分のことを初めて認められる」。ジャズピアニストとして充実している今だからこそ、自分を苦しめた過去のヒット曲を素直に受け入れられるようになったという。