「灰とダイヤモンド」のA・ワイダ監督が死去 90歳
2016年10月10日 21:37
芸能
![「灰とダイヤモンド」のA・ワイダ監督が死去 90歳](/entertainment/news/2016/10/10/jpeg/G20161010013511990_view.jpg)
1960年代から80年代初頭にかけて精力的に作品を撮り続け「白樺の林」でモスクワ国際映画祭監督賞、「約束の土地」で同映画祭金賞を受賞した。
81年、共産主義体制下で自由化を求めた自主管理労組「連帯」を積極的に支持し「鉄の男」で同労組のワレサ議長(当時)に自分自身を演じさせて、同年のカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)を受賞した。2013年には「ワレサ 連帯の男」で同氏の半生を描いている。
日本文化への関心も深く、1987年に受賞した京都賞の賞金を基に94年、ポーランド南部の古都クラクフに多数の浮世絵などを収めた「日本美術・技術センター」を創設。89年には、坂東玉三郎を主役に据え、ドストエフスキーの小説「白痴」を自らの手で劇化した「ナスターシャ」を日本で演出した。
2007年の「カティンの森」では、自身の父を含むポーランド軍将校ら2万人以上がソ連に虐殺された事件を取り上げた。